愛器オスカーテーラーについて

この1973年製のドイツのオスカーテーラーは

縁あって自分の手元にありますが数奇な運命の出会いでした

この楽器の前に使っていたのは河野賢ギターで

10年ぐらい使いました

渋谷のギタルラ社にハウザーのように良い音のする楽器が入ったと

知りました、北島先生の取り計らいで早速渋谷に行きました

ところがこのオスカーテーラーというギターはムラがあって

良いものと悪いものがあることがわかりました

今回の入荷分は購入を控えて翌年まで待つことにしました

そしてなんだかんだで20本ぐらいの中から選び出したのが

今使っている楽器です購入まで約2年の月日がかかりました

さてそれから。河野ギターから乗り換えて弾き始めたのですが

良く鳴る河野ギターと違ってなかなか思うように音が出ませんでした

5年6年と月日が流れてやっと10年たつ頃ギター本来の音が出始めたのです

この楽器を選別された恩師の北島先生はさすがにプロだと感じました




オスカーテーラーは廉価な楽器ですがハウザーの音を彷彿させる音色が出ます

たしかに高額な楽器より荒削りで高音と低音のバランスを取るのが難しいのですが

その和音はまさにドイツの楽器そのものです、ネックも太く弦の張りも強いので

はじめの頃はドイツ弦を使いましたが、歳を取るにつれてオーガースチンの黒を

使うようになりました、いまでも高音弦はオーガースチンの黒です

低音弦はサバレスを使うときもあります

今こうして40年以上弾きこんだ楽器になり、大げさにいうと

私の人生の伴侶に等しい存在になりました

ただ最近は知り合いのラミレスを弾くと楽に鳴るので

歳の性かなと感じます

セゴビアも高齢になると好んでラミレスを使いました

その意味がよくわかります、ドイツの楽器は音楽的な音色ですが

体力が必要です、指板も大きいし張りも強いので力に余裕がないと

理想の音を奏でることができません

いつまでこの愛器が弾けるのか不安になることもあります

特に最近は練習用に国産ギターを使う時間も増えて

楽器も夫婦と同じようにある程度距離をおいて自由に

付き合うことが賢明なのかと考える時もあります

表面版の色も変わって少し傷も目立つようになりましたが

私より長生きするのかもしれません

クラシックギター
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