名人の作品

昔、DIYの店長をしていました

大工道具に鉋(カンナ)があります

日本独特の道具で、西洋式カンナとは

まるで違います日本のカンナは引いて削りますが

西洋カンナは押して削ります

なぜかというと?

西洋人は上半身が発達していて上腕の力で削ります

日本人は下半身が強いので体全体で作業します

あと西洋式の建物は鏡面仕上げ(ピカピカに顔が映るまで削る)など

ありませんペンキ仕上げなどで粗削りの仕様でした

ですので日本の職人は良い鉋を求めていました

中でも 千代鶴 の鉋は職人の憧れでした

店内のガラスケースに千代鶴の鉋がありました

当時私は若かったので鉋の価値をよく知りませんでした

ある日、若い宮大工の方が千代鶴の鉋をいきなり

20万円で売ってくれないかといわれました

驚いて私は社長に聞きただすと ダメダメとそんな価格じゃないよ

と言われました、そして宮大工の方もやっぱり無理かと言いました

世の中にはこんなに高い鉋があるのだとその時知りました

それから私は工具の勉強をして、いろいろ覚えました

工具も楽器も人間が作るものですが

どんなに時代が変わっても職人魂は変わらず

いまでもねずいているのを感じます

良い刃物は玉鋼タマハガネと言って国産の砂鉄から作ります

素材が良くなければ良いものは作れないのです

楽器も同じで何百年も眠った良い素材で作る楽器が理想です

本物がまた見直されてきた時代、益々その傾向は強くなります

千代鶴の鉋は今では入手困難な状態です

国産の楽器もきっと良いものがあると思います

皆さんも探してみてください

 

クラシックギター
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